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2018年05月01日

村上海賊の娘

 村上海賊の娘(一〜四)

 著者:和田 竜 発行所:新潮社

 デビュー作「のぼうの城」で、いきなり直木賞候補、また映画化もされました。

 大傑作でありました。続く「忍びの国」「小太郎の左腕」なども大変おもしろく

 拝読しました。今回も誰もが好きな戦国時代、長きに渡る信長対本願寺をベース

 に、籠城する本願寺、糧道を絶つべく包囲する信長軍。もはや兵糧入れは海から

 しか手はない。本願寺が頼むべき相手は、大国毛利家しか残ってはいない。

 村上海賊を中心とした毛利大船団が瀬戸内海を難波へ。信長の命を受け阻止すべく

 木津川河口を固める泉州海賊と泉州侍。

 フィクションとノンフィクションを融和すべく、様々な文献を引用されて話は展開

 していきます。そして天正四年の木津川決戦へ。

 もう一人の主人公とも呼ぶべき眞鍋七五三兵(しめのひょうえ)との息詰まる一騎

 打ちのクライマックスへ。☆☆☆☆☆

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 吉川英治文学新人賞・本屋大賞 ダブル受賞

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       村上水軍博物館

 5年前に私も訪れました。村上水軍、特に能島村上氏の資料などが展示されてある

 立派な博物館です。また村上水軍が利用した船舶も復元展示されています。

 2004年開館です。

 

  おさらい石山本願寺

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 顕如は、浄土真宗第11世門跡。1570年から1580年に渡り信長と戦ったが、和睦して

 石山本願寺(現大阪城あたり)を退去して和歌山へ。その地を望む信長に渡すことになる。

 また、徹底抗戦を唱える長男の教如に対しては親子関係を絶つことになる。教如は籠城

 するが、朝廷の仲介により結局は信長に石山本願寺跡地(焼却してしまうので)を渡すこととなる。

 信長の死後、顕如と教如は復縁する。和歌山に移っていた本願寺だが、秀吉により

 現在の大阪市東淀川区へと転居する。6年後、秀吉から京都七条堀川に寺地を与えられて、

 京都本願寺となり、顕如の三男・准如が12代宗主に命じられる。

 秀吉の死後、家康から寺地を寄進されると、長男・教如が独立して東本願寺(徳川派)を建立。

 准如の西本願寺(豊臣派)と分裂するに至った。