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2018年09月21日

嶽神伝 無坂

嶽神伝 無坂 上・下(がくじんでん むさか)

著者:長谷川 卓 発行所:講談社

もののふ戦記を読んで、これはすごい作者だと調べました。

すると大変面白そうなシリーズを見つけました。

「嶽神伝」です。

 

(本文より)

山の者たちの集団の中から、数年から数十年にひとり、時としてとてつもなく知力と技に

たけた者が出ることがある。

その心根はあくまでも清く、出会った者たちは皆、その心に打たれるという。

山の者たちはそうした男を『嶽神』と呼んでいる。


山の者とは、奥深い山の中でひっそりと暮らす小さな集落がいくつもある。その集落には何々衆と

名前が付いているが、集落の長が集まり、ある掟を作り、一定の秩序が守られている。

しかし、奥深い山にいるだけでは、生きてはいけない。

米や塩がいる。そこで、山の者は、獣を取ったり、薬草を調合して、たまに里に降りて交換して生活

しているのであった。

山の者・無坂が、湯治場に薬草を卸しに行った折、10歳の姫様が熱を出されて苦しんでいた。無坂の

調合した薬湯を飲ませた所、熱も下がり具合も良くなられた。

その姫こそ後に武田勝頼を生む諏訪御料人であった。

その縁もあり、次第に戦国乱世の波に翻弄されていく山の者たちであった。☆☆☆☆☆

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牛方の茂助が仕事で無坂と山に入った折、怖い目に遭い、宿で山に入る者たちに注意するように言った。

しかし皆、半信半疑で信じてもらえずに無坂に愚痴った。

その時に無坂は、信じる信じないは向こうの勝手です。水場の場所は正確に教えるが、戻ってまでして

連れては行かない。迷って行けなかった時は、よく聞いていなかった方が悪い。

山の決まりです。と話した。